日本のことわざ【1】
日本のことわざ(1)
情けは人の為ならず
▶情けを人にかけておけば、めぐりめぐって自分によい報いが来る。人に親切にしておけば、必ずよい報いがある。※人に情けをかけるのは自立の妨げになりその人のためにならない、の意に解するのは誤り。
灯台下暗し
▶灯台(燭台)の直下はあかりが暗いように、手近の事情はかえってわかりにくいものである。
急がば回れ
▶危険な近道よりも、安全な本道をまわった方が結局早く目的地につく意。成果を急ぐなら、一見迂遠でも着実な方法をとった方がよい。
罪を悪んで人を悪まず
▶犯した罪は罪としてにくむべきものだが、その罪を犯した人までもにくんではならない。
備えあれば患えなし
▶ふだん準備がしてあれば、万一の事態が起きても心配しないですむものである。
急いては事を仕損ずる
▶あまり急ぐとかえって失敗を招きやすい。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
▶好きなればこそ、飽きずに努力するから、遂にその道の上手となる。※猶(なお)、引き続いて変わらず。もとの通り。まだ。
好きこそ物の上手なれ
▶好きなればこそ、飽きずに努力するから、遂にその道の上手となる。
犬も歩けば棒に当たる
▶物事を行う者は、時に禍いにあう。また、やってみると思わぬ幸いにあうことのたとえ。
下手の考え休むに似たり
▶よい知恵もないのにいくら考えても、時間がたつばかりで何の効果もない。
魚心あれば水心
▶魚に心あれば、水にもそれに応ずる心があるの意味。もと「魚、心あれば、水、心あり」の形だったもの。相手が好意を持てば、こちらもそれに応ずる用意があることにいう。
上には上がある
▶これが最上だと思っていても、必ずそれ以上の行為や状態があることにいう。
井の中の蛙大海を知らず
▶[荘子(秋水)「井蛙は以て海を語る可からずとは、虚に拘(トラワ)るれば也」]考えや知識が狭くて、もっと広い世界があることを知らない。世間知らずのこと、見識の狭いことにいう。
一病息災
▶持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きできるということ。
一事が万事
▶一事を見れば、他のすべての事を推察できる。
果報は寝て待て
▶幸運は人力ではどうすることもできないから、あせらないで静かに時機の来るのを待っていればよい。
かわいい子には旅をさせよ
▶子供は、甘やかして育てるより、手許からはなして世の中の苦しみやつらさを経験させた方がよい。いとしい子には旅をさせよ。
聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥
▶他人に聞くのが恥ずかしいからといって、知らないことをそのままにしておくと、一生知らないままになり、その恥は後の世までの大きいものになる。
-広辞苑より-
ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓や風刺、知識など、世代から世代へと言い伝えられてきた簡潔な言葉のこと。古くから人々に言いならわされたことば。教訓・諷刺などの意を寓した短句や秀句。
ことわざ(諺、英語: proverb、ラテン語: proverbium)
鋭い風刺や教訓・知識などを含んだ、世代から世代へと言い伝えられてきた簡潔な言葉のことである。俚諺(りげん)ともいう。Wikipedia