お腹に脂肪がたまっている人がなりやすい病気
お腹に脂肪がたまると、かかってしまう病気などはあるのでしょうか。
まずお腹の脂肪の大部分を占めるのが中性脂肪であり、このお腹の中性脂肪が増えすぎると動脈硬化の進行に悪影響を与えるといわれています。
血液中の中性脂肪が増加することで善玉コレステロールが減少し、それが血栓を作ることになります。
それがやがて心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こす原因となってしまいます。
お腹のまわりに内臓脂肪がたっぷりついていると、高血圧や高脂血症、そして糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病にかかりやすくなるといわれています。
このような病気は完治することが大変むずかしく、一度かかってしまうとずっと治療を続けなければならなくなります。
お腹に脂肪がたまっている人の問題は、見た目からお腹の脂肪を減らしたほうがよいのではといった簡単なものではありません。
それが原因でさまざまな恐ろしい病気にかかるわけで、私たちの健康には深く関わった問題なのです。
お腹の脂肪が気になりだした人は、一度病院に行って血液検査などを受けてみたほうがいいかもしれません。
体脂肪の数値などはしっかり頭に入れておき、自分の体の健康な数値を把握しましょう。
日常の健康管理にもっと気を配って、適度な運動とともに生活習慣の改善を行ってお腹の脂肪を減らしましょう。
お腹の脂肪が取れるとウエストがすっきりとスリムになれることはもちろんですが、同時に冷え性や肌荒れなども改善することができ、いいことばかりなのです。
お腹太りのタイプ
お腹に脂肪がついたお腹太りにはいろいろなタイプがありますが、まずは自分に該当するタイプを知ることが効果的なお腹やせの第一歩です。
まず手足などは細くどちらかというと痩せているのにお腹だけに脂肪が集中している、というタイプはエネルギー不足からくるものです。
これは基礎代謝が減少しているためで、普通に食べていても脂肪が燃焼しきれない状態なのです。
さらに腹圧が低くなると、内臓を外から抑える力が弱まってしまい、下腹部がぽこっと出るようになるのです。
次は皮下脂肪型で、お腹の脂肪がプヨプヨとしていてつまめるような人ですが、これは消費カロリーより摂取カロリーのほうが上回ってしまう、食べすぎのタイプです。
これが積み重なると皮下脂肪を体に溜めこむことになって、三段腹を作り出してしまうのです。
やせているようにしか見えないのに、なぜかお腹だけが出ているような人がいますが、これは姿勢の悪さが原因の場合もあり、腹筋力の弱さそれを作っているのです。
そして内臓脂肪の出っ張り型というのがありますが、これは内臓脂肪がお腹の中に詰まっていて、内側からお腹を膨らませている状態なのです。
この体型は中年の男性によくある体形です。
とにかく体脂肪が多いために体形が崩れた肥満型というのもありますが、こういう人はお腹だけではなく体全体に脂肪がついている場合がほとんどです。
以上のように、お腹太りには、脂肪のつき方から原因まで種類もいろいろあります。
それぞれのタイプにあった対策をすることが大切なのはないでしょうか。