代謝の仕組みとダイエット
代謝の仕組み
体を動かしたり内蔵が働く時にエネルギーを消費する生命活動そのもののこと、それを代謝といいます。
新陳代謝ともいい、汗をかく、髪が生え替わる、肌が再生する、脂肪を燃やすなども代謝の作用です。
たとえ寝ている間でも代、謝は行われています。
呼吸や体温調節など生命を維持するために必要な代謝が基礎代謝です。
基礎代謝は消費エネルギーの実に70%を占めていて、そのピークは男性は16歳、女性が14歳ということです。
遺伝的な傾向があるといわれる基礎代謝ですが、運動などによって筋肉量を増やし、代謝を高めることは可能です。
脂肪が燃焼しやすく太りにくい体質の持ち主である条件は、この代謝が高い人くて摂取したエネルギーを消費しやすい人だということになります。
逆に代謝の低い人は脂肪が蓄積しやすくなり、体重も増えやすい体質になってしまいます。
健康な人の場合、一般的に筋肉量が少ない人ほど基礎代謝が低くなります。
単品ダイエットなどの無理なダイエットをすると代謝を下げてしまい、脂肪を減らすどころか逆に貯め込みやすくなる場合もあります。
代謝が低いと体温が低くなり、手足が冷え、肩こりや腰痛があるようになり、血圧も低くなり、少し食べただけですぐ脂肪が増えたりするようになります。
生活習慣病にもかかりやすいということで心配される内蔵脂肪型肥満タイプの人は、内臓のまわりに脂肪がつかないように気をつける必要があるでしょう。
代謝向上とダイエット
消費するエネルギーより摂取するエネルギーの方が多くなると、余ったエネルギーを脂肪として貯め込もうとするのが人間の体のしくみなのです。
ダイエットでは、どのようにして消費するエネルギーを増やしか、そしてどうやって摂取するエネルギーを減らすかがポイントになるのです。
ダイエットの大半は食事を制限することで摂取エネルギーを減らすものですが、運動をせずに食事の量を減らすだけでは脂肪は減らないままに基礎代謝がぐんと低くなってしまいます。
このようにして基礎代謝が低くなると、脂肪じゃ燃えにくくなり、体重も減りにくい体質へと変わることになるのです。
適度な運動で基礎代謝を上げて消費エネルギーを増やすダイエット法でなら無理な食事制限も必要なく、健康増進効果もあります。
ダイエットにありがちなリバウンドの心配も、この基礎代謝を上げるダイエット方法でなら全くありません。
基礎代謝は人間の消費エネルギーの中では約7割にあたります。そしてその基礎代謝のうち4割が筋肉による消費だといわれています。
それは筋肉が増えれば基礎代謝も増え、それによって基礎代謝に使うための脂肪が燃焼することを意味しています。
たとえ寝ていても代謝は行われますので、何もしなくても一定量のエネルギーが消費される体になれるのです。
逆に筋肉が少ない場合は代謝が低くなり、脂肪は燃えにくくなって体重は増える一方ということになるのです。
ダイエットを効果的に進めるためには、基礎代謝を上げるのが何よりも大切なことなのです。